シラキュース大学のディニーンホール

シラキュース大学はエクストロンのFOX光ファイバーシステムを使用して将来の弁護士を教育

ディニーンホールはシラキュース大学に新築された延べ面積18,600平方メートル、5階建ての法学部���舎です。米国で最も優れた法科大学院校舎のトップ25に入っており、教育と技術を様々な方法で融合しています。大学は、効果的な学習と実践的な演習を可能にするために、AV機器を備えた教室、コラボレーションルーム、模擬法廷に加えて、全館ビデオ放送とコントロール機能をディニーンホールに設置することを希望しました。この機能を実現するためにWaveguide Consultingは、エクストロンの様々な製品とテクノロジーを使用したAVシステムを設計しました。

エクストロンには、光ファイバー、ツイストペアおよびコントロール製品を統合したシステムと、いつもどおりの優れたサポートを求めました。

シラキュース大学情報技術サービス(ITS)学習環境およびメディア制作担当ディレクター Michael O'Mara

「ディニーンホールのAVを検討する際の最も大きな課題は、建物全体と室内におけるAV信号の伝送とシステム全体にわたる制御に、1社で対応することができるメーカーを見つけることでした」とシラキュース大学の情報技術サービス(ITS)学習環境およびメディア制作担当ディレクターのMichael O'Mara氏は述べています。「エクストロンには、光ファイバー、ツイストペアおよびコントロール製品を統合したシステムと、いつもどおりの優れたサポートを求めました。」

この教育棟には、講義室とセミナールーム、独自のコラボレーションスペースを備えた3,300平方メートルの図書館、350名収容の講堂の他に、模擬法廷やビデオ会議インタビュー室等の法律教育に特化した部屋が収容されています。AVシステムは相互に連携してこれらの高度な学習環境に対応するように設計され、どの部屋にも一貫性のある使いやすい講師用のユーザーインターフェイスが備えられました。

エクストロンの光ファイバーバックボーンを始めとしたFOXシリーズ製品とXTP Systems®は、教室やコラボレーションスペースにおけるAV信号のスイッチングと伝送を行い、TouchLink®とTouchLink Proタッチパネルは、室内と施設内のAVシステムの制御を可能にします。

FOXマトリックススイッチャーにより施設全体の運用に対応

ディニーンホールの光ファイバー配線は、中央のコントロールルームに設置されたソースとそれぞれの教室や施設内各所のディスプレイ間でAV信号の伝送を行います。ラックに設置されたHDMI出力を装備した衛星チューナーや様々なデジタルAVソースはコンテンツの一部を提供します。一方PCや携帯機器はビデオ等の補足的なデータを必要に応じて提供します。ネットワークはシングルモードケーブルで計画されていたため、設置業者はネットワークもAVインフラも同一のケーブルを使用して設置することが可能でした。光ファイバーの使用により、外部からの干渉に対する強い耐性を備えるとともに、空調換気や非常/保安設備等の建物の他のシステムに影響を及ぼしませんでした。

大学はエクストロンのFOX Matrix 14400モジュール式マトリックススイッチャーに7枚のFOX I/O 1616 SMシングルモードマトリックスボードを使用して112x112のI/O構成を構築しました。エクストロンのFOXBOXトランスミッターにより、室内のソースからHDMIまたはVGAビデオとオーディオ信号の長距離伝送が可能です。それぞれのプロジェクターやLCDフラットパネルディスプレイとともに設置されている FOXBOX SR HDMIレシーバーは、それらのシンク機器に最適な解像度にコンテンツをスケーリングします。各レシーバーのRS‑232ポート経由で、制御室のオペレーターは施設内の任意のディスプレイの監視・制御が可能です。

XTP Systemsにより室内でAV信号を柔軟に伝送可能

各部屋とも中央のファイバーシステムからコンテンツを受信すると同時に、シールド付きCAT6aケーブルの配線によりそれぞれの室内で信号伝送が可能です。Waveguideは、モジュール設計でローカルとリモート機器への対応と1本のケーブルで最長100 mまで信号伝送が可能なエクストロンのXTP CrossPoint 1600マトリックススイッチャーを17の部屋で使用するために選定しまた。XTPツイストペアボードとHDMI入出力ボードを搭載した16入力16出力構成のマトリックススイッチャーは、ローカルソースと他のラックマウントされた機器に対応します。XTP CrossPoint®マトリックススイッチャーのイーサネットポートから挿入されたRS-232信号は、別途配線を必要とせずに離れた場所に設置された機器の制御が可能です。

多数のXTP T USW 103スイッチャーが様々な場所に設置されました。常設PC、書画カメラ、ブルーレイプレーヤー等のHDMIやVGAソースの接続を容易にするために、多くの場合演台の中やテーブルの裏に取り付けられています。比較的小規模なSuntecビデオセミナールームと録画スタジオでは、XTP Systemsに4台のXTP T USW 103スイッチャー内蔵トランスミッターが使用されています。一方、より大きな模擬法廷では8台が使用されています。部屋の大きさに関わりなく、ディニーンホールのサポートスタッフは多機能で操作の簡素化が可能なオートスイッチング機能を搭載したXTP T USW 103を高く評価しています。

Waveguideは、XTP SR HDMIスケーリングレシーバーを選定しました。これらのレシーバーはマトリックススイッチャーからビデオを受信して、ビデオをそれぞれのディスプレイ機器の自然解像度で確実に出力します。他の様々なXTPエクステンダー同様、XTP CrossPointマトリックススイッチャーから電源が供給されています。これにより設置時間が短縮され、工数と材料コストを低減することができました。

TouchLinkとIP Linkテクノロジーによるきめ細やかな制御とシステム設定

各部屋には1台または複数のTouchLink Pro/TouchLink卓上型10インチタッチパネルまたはTLP 350MV ウォールマウント型3.5インチタッチパネルが設置されており、AVとコンピューターソースを容易に選択可能です。それぞれの部屋の大きさと主要な機能により、制御を容易にするために必要なタッチパネルのサイズと台数が決まりました。それぞれのTouchLinkタッチパネルは、マスターコントロールルームのリソースへのアクセスに加えて、ローカルのAVソースとディスプレイ機器の操作を行うために設定されています。コントロールルームや注目度の高い、模擬法廷などの場所でのニーズに応えるためにTouchLink Proシリーズ10インチタッチパネルが選択されました。

模擬法廷内では、それぞれのウォールマウント型または卓上型のTouchLinkタッチパネルは、IP Link®またはProシリーズコントロールプロセッサーとともに使用されています。Global Configurator® Professional – GC Proソフトウェアを使用して、デバイスドライバーのロードと様々な機器へのIPアドレスの割り当てを容易に行うことができました。

特定の機器や部屋の機能にあわせたタッチパネルユーザーインターフェイスのカスタマイズは、エクストロンのGUI DesignerとGC Proソフトウェアを使用して容易に可能でした。GC Proにより、短時間で容易に同一のインターフェイスを複数の部屋のために作成することができました。Proタッチパネルは IPCP Pro 550またはIPL Pro S6コントロールプロセッサーと接続します。従来製品より能力が向上したことに加えて、IPCP Proシリーズにはセキュリティープロトコルとギガビットイーサネットへの対応が追加されました。また、ビル管理用アプリケーションの監視および制御のための簡単で分かりやすいインターフェイスを提供します。

教育用に設計された模擬法廷用AVシステム

それぞれの模擬法廷用のXTP CrossPoint 1600マトリックススイッチャーは、法廷とプレゼンテーションの2種類のAVシステムモードに対応しています。例えば、350名収容の講堂が上訴裁判所の模擬法廷として使用される場合、AVシステムは法廷モードに設定されます。このモードでは州立および連邦上訴裁判所での審理の方式に基づき、架空の法律問題を両面から分析および議論する方法の学習を支援します。ディニーンホールの他のシステム同様、マトリックススイッチャーからオーディオ信号が1台または2台の XPA 2001-70Vパワーアンプに伝送され分散型拡声システムに出力されます。XTP SR HDMIスケーリングレシーバーは、ワークエリアのモニターやフラットパネルディスプレイに出力するAV信号と制御信号を入力して、模擬法廷のワークエリアと傍聴席での表示に対応しています。

コンテンツは、ビデオ会議フィード等のリモートソースや USB Extender Plusトランスミッターとレシーバーを使用してKVM (キーボード-ビデオ-マウス)に対応したワークエリアから提供されます。VTCソースにアクセスする場合、室内の6台のPTZカメラから選択を行うことが可能です。Mediasite録画システムを使用して模擬裁判をキャプチャーします。裁判官席と弁護人卓、証言台ではアノテーション機能を使用することも可能です。

AV機器またはディスプレイを備えた模擬法廷内のワークエリアには、裁判官席、書記官卓、証言台、検事および弁護人卓ならびに陪審員席が含まれます。また、2つの部屋がそれぞれ裁判官控室と陪審員審議室に割り当てられています。どのワークエリアも、それぞれに求められるタスクに特化したAV機能を提供します。室内のソースコンテンツは、ロックされていない任意のワークステーションから選択可能です。

複雑なAVのルーティングにもかかわらず、エクストロンのTouchLink 10インチタッチパネルにより、学生およびスタッフは適切なレベルのAVシステム制御を行うことが可能です。これらの機能には、すべてのディスプレイへの同一のコンテンツの出力、個別またはゾーンごとのビデオ/オーディオのミュート制御、有線マイクとワイヤレスマイクのグルーピング、照明の調整などがあります。裁判官と書記官のタッチパネルのインターフェイスは同一ですが、裁判官席がAVシステム制御の中心です。裁判官のタッチパネルにより、複数の任意のワークエリアへのアクセスを許可したり、映写室などのよそからの制御をすべてロックアウトすることが可能です。演台のタッチパネルは自動的にロックアウトされ、講堂が模擬法廷とし使用されている間はその状態を保ちます。

プレゼンテーションモードでは、演台が制御の中心になります。裁判官席、書記官卓、弁護人卓のTouchLinkタッチパネルは自動的にロックアウトされ、ワークエリアのモニターはミュートされます。プロジェクションシステムがメインディスプレイになります。プロジェクションスクリーンが裁判官席の前に降りてきます。スタジアム形式の部屋の最上部に設けられた映写室は予備のAVシステム制御機能を提供します。システムオペレーターはビデオ会議システムの管理も行います。通話の発信/受信、通話ソースの共有に加えて、プレゼンテーション中にコーデックへの入力を複数のPTZカメラから選択することも可能です。

GVEによる総合的な施設管理

サポートチームは、マスターコントロールルーム内の複数のワークステーションと、2x2ビデオウォールを含むフラットパネルディスプレイで、ディニーンホールのすべてのAVシステムの監視を行います。4台のISS 506 入力シームレススイッチャーは1080p、コンポジット、Sビデオ、コンポーネント、RGBHVソース信号を、それぞれのディスプレイ機器に最適な解像度に変換します。ビデオウォールに対応するためにMGP 464 Pro 1台または複数のソースからグラフィックやビデオコンテンツを入力して、画像を最大2Kまでアップスケール可能です。保護されたコンテンツがソースから入力された場合、搭載されたエクストロンの独自技Key Minder®により機器間の認証とHDCPによる暗号化が継続して行われます。

エクストロンのGlobalViewer Enterprise – GVEにより施設全体のAVシステムを集中管理することが可能です。このサーバーベースAV資産管理ソフトウェアにより、システムオペレーターは、AVルーティングとプレゼンテーションをマスターコントロールルームから監視・制御可能です。また、GVEは施設全体のスケジュールとヘルプデスク機能を提供し、ディニーンホールの講師を支援します。「エクストロンのコントロールシステムはこの大学のスタンダードです。ディニーンホールのコントロールシステムは、予想通り短期間で容易に既存のGVEシステムに統合することができました」とO'Mara氏は述べています

ディニーンホールの成功

ディニーンホールのおかげで法科大学院全体が魅力的な場所になり、法律教育の真のコミュニティーが生まれたと大学本部は述べています。AVシステムは、高等教育につきものの不安ではなく、エネルギー感を向上させるように設計されています。

「ディニーンホールのプランを策定する際、現在から今後何年にもわたりベストな法律教育システムを提供するための技術投資の機会だと考えました」とシラキュース大学法科大学院の学生/施設部IT担当副部長Ronald Denby氏は述べています。「学生に充実した学習体験を提供するために、教職員に最も必要なツールを与えてくれるものは何かということを念頭に、教室のためのテクノロジーを検討しました。学生と教職員どちらからも、私たちの選んだテクノロジーは、学習とコラボレーションを促進する魅力的で建設的な環境を提供しているというフィードバックを得ることができました。」

エクストロンの幅広い製品ラインアップにより、1社からAV機器を購入しながら、それぞれのスペースのニーズに応えるという大学の要件に対応することができました。

「エクストロンはシラキュース大学にとって最高のパートナーです」とシラキュース大学のMichael O'Mara氏は述べています。「エクストロンは、設計から設置後の保守までプロジェクトのあらゆる段階で期待を超える働きを見せてくれました。エクストロンのサポートと専門知識でこのプロジェクトが実現できとてもうれしく思います。」